最大5,000万円の補助金が交付される「ものづくり補助金」の第16次公募の申請受付が8月18日より始まります。

公募開始2023年7月28日
申請受付2023年8月18日
応募締め切り2023年11月7日
採択発表2024年1月中旬(予定)

ものづくり補助金は新商品の開発、新しい生産ラインの導入、新サービスの立ち上げ、専門人材の活用などのプロジェクトに対して支援を提供します。補助金の申請には、いくつかのコースがあり、それぞれ異なる条件が適用されます。全体の補助上限額は750万~5,000万円です。申請後、審査に合格して採択されると、経費の1/2または2/3が補助される形で最大5,000万円が交付されます。

補助金申請可能な中業企業者(或いは個人)

業種資本金常勤従業員数
製造業、建設業、運輸業、旅行業3億円300人
卸売業1億円100人
サービス業(ソフトウェア業、情報処理サービス業、旅館業を除く)5,000万円100人
小売業5,000万円50人
ゴム製品製造業(自動車、航空機用タイヤ、チューブ製造業、工業用ベルト製造業を除く)3億円900人
ソフトウェア業、情報処理サービス業3億円300人
旅館業5,000万円200人
そのほかの業種(上記以外)3億円300人

中小企業者(組合関連以外)以外では、中小企業者(組合・法人関連)、特定事業者の一部、特定非営利活動法人、社会福祉法人がものづくり補助金に申請できる中小企業等に該当しす

よく聞かれること。

ものづくり補助金の目的は、中小企業等の生産性向上と設備投資などの支援提供です。これを受けて、申請に必要な事業計画書を起票していくと、今後の制度変更に対応するため、働き方改革、被用者保険拡大、賃上げ、インボイス制度などの課題に取り組む必要があることが鮮明になってきます。このような課題を解決するための「革新的サービス開発や生産プロセス改善」などが、ものづくり補助金の対象です。

どの枠に申請すればいいのか

ものづくり補助金には5つの枠があり、自社がどれに申請できるかを調べる必要があります。

  • 1)通常枠
  • 2)回復型賃上げ・雇用拡大枠
  • 3)デジタル枠
  • 4)グリーン枠
  • 5)グローバル市場開拓枠

「取りいそぎ相談したい」という場合は、下記をクリックしていただいてJSaaSさんに相談するのが早いです。相談した結果、むずかしければお見送りですが、申請できそうなら早速動いてくれます。

対象経費といつ入金されるのか

補助金は申請が採択され、事業を遂行したのちに、振り込まれます。先に満額もらえると思い込んでいる方が非常に多いので、くれぐれもご注意ください。

ものづくり補助金も、申請をおこない審査にパスした申請者(中小企業等、補助金交付候補者)が補助事業をおこない、その経費を支援する形で補助金を交付するしくみになっています。採択される率は5〜60%台です。

補助経費の内容も決まっています。

補助金の対象になる経費

機械装置・システム構築費機械、装置、工具、器具、測定工具、検査工具、電子計算機、デジタル複合機、ソフトウェア、情報システムの購入などの経費
技術導入費知的財産権の導入などの経費
専門家経費学識経験者、兼業・副業者、フリーランスによる専門家技術指導や助言、コンサルティングなどの経費
運搬費運搬、宅配、郵送などの経費
クラウドサービス利用費クラウドサービスやWebプラットフォームの利用などの経費
原材料費試作品の開発に必要な原材料の購入などの経費
外注費新製品、新サービスの開発に必要な加工や設計、デザイン、検査の外注などの経費
知的財産権等関連経費新製品、新サービスの事業化に当たって必要となる特許の取得に要する弁理士への依頼などの経費
海外旅費(グローバル市場開拓枠のみ)海外渡航や宿泊などの経費
通訳・翻訳費(グローバル市場開拓枠の海外市場開拓のみ)通訳、翻訳などの経費
広告宣伝・販売促進費(グローバル市場開拓枠の海外市場開拓のみ)製品・サービスの海外展開に必要な広告、パンフレット、動画、写真、媒体掲載、展示会出展、ブランディング、プロモーションなどの経費

ものづくり補助金申請に必要な書類

申請時に必要となる書類は多岐にわたりますが注意が必要なものを紹介します。

■事業計画書

計10ページ以内で作成し、補助事業の具体的な取り組み内容、将来の展望、付加価値額の算定根拠などを盛り込む必要があります。

■決算書など

貸借対照表、損益計算書、製造原価報告書、販売管理費明細、個別注記表などが必要です。

■グリーン枠のみ、炭素生産性向上計画と温室効果ガス排出削減の取り組み状況が必要です。

■大幅な賃上げをおこなう事業者のみ、その計画書が必要です。

■グローバル市場開拓枠のみ、海外事業の準備状況を示す書類が必要です。

応募の流れ

前述のように書類が多く、また確認事項もあるため1ヶ月前からは着手したいものです。応募の流れは下記の通りです。

中小企業等が中小企業基盤整備機構に対して申請をおこなう

  • 電子申請で申請する:GビズIDを取得→電子申請システムにログイン→事業計画書を入力→送信
  • 中小企業基盤整備機構が申請内容を審査する
  • 審査をパスすると申請者は補助金交付候補者になる(採択)
  • 中小企業基盤整備機構が補助金交付候補者になった申請者に採択したことを通知する(不採択の申請者にも通知する)
  • 補助金交付候補者(中小企業等)が中小企業基盤整備機構に交付申請をおこなう
  • 交付が決定するが、まだ交付されるわけではない
  • 補助金交付候補者が補助事業を実施して完了させる
  • 中間検査を受ける
  • 補助金交付候補者が中小企業基盤整備機構に、補助事業実施と実績を報告する
  • 中小企業基盤整備機構が補助金交付候補者に確定検査をおこない、補助金の交付額が確定する
  • 補助金交付候補者が中小企業基盤整備機構に、補助金を請求する
  • 中小企業基盤整備機構が補助金交付候補者に、補助金を支払う

補助金の支払いは、補助金交付候補者(中小企業等)が補助事業を実施したあと、つまり「後払い」になります。この点にくれぐれもご注意ください。

ものづくり補助金の相談ならJSaaSが便利です。